もうすぐ運動会です
私の好きな言葉で「廊下で」という一節があります。
「泣いている子がいる。涙を拭いてやる。泣いてはいけないという何故泣くのかと尋ねる。弱虫ねえという・・・随分いろんなことはいいもし、やりもするが、ただ一つしてやらないことがある。泣かずにはいられない心持ちへの共感である。お世話になる先生、お手数をかける先生、それは有難い先生である。しかし有難い先生よりも、もっとほしいのはうれしい先生である。そのうれしい先生は、その時々の心持ちに共感してくれる先生である。」
もうすぐ、運動会が行われます。「できる・できない」という達成感の見方ではなく、「速い・遅い」という優劣を競うのではなく、集団で同じ行動ができているかという眼差しではなく、子どもの「心もち」に共感することを大切にしたいと思います。久しぶりにたくさんの大人に囲まれて、子どもたちは「張り切る姿」「少し消極的な様子」「泣いてしまう姿」「友だちを助け合う姿」など様々な姿を見せてくれると思います。そうしたお子さんの「心もち」を丸ごと受け止めて共感し、声援を送ってくださると幸いです。