想像してみてください
ずいぶん昔の話ですが、ラジオ放送で東南アジアに3億円する蘭の花があると聞いて驚いたことがありました。
想像してみてください。もしも目の前にその3億円の「蘭の花」と、近くの道端で摘んできた「タンポポの花」があるとしたらどうでしょう。私たちの眼には何がうつるでしょうか。もしかしたら、蘭の花に貼られた3億円というレッテルばかりが眼にうつり、宇宙にたった一つの、今を精一杯咲いている、「タンポポの花」や「蘭の花」のかけがえのない「いのちの輝き」を見えなくさせるかもしれません。この話は極端なたとえですが、「いのちの輝き」を見えなくさせる原因が、私たち自身や身の回りには思いのほかあるのです。
7月は、ひとり一人の「いのちの輝き」を見失わないための、大切な月間です。 園長 西村達也