はきだめに えんど豆咲き 泥池から 蓮の花が育つ 人皆に 美しき種子(たね)あり 明日何が咲くか
はきだめに えんど豆咲き 泥池から 蓮の花が育つ 人皆に 美しき種子(たね)あり 明日何が咲くか
私の好きな、安積得也の「明日」という詩です。
花の種は、種だけでは芽は出ません。種を大事に袋の中に入れていても何年経っても種のままです。芽を出すには、水や養分、空気や光など、たくさんの条件が必要です。
「人皆に 美しき種子(たね)あり」、その種子が芽吹くには、慈愛にもとづいた子どもたちへの様々なかかわりが大切だと思います。しかしながら私も二人の娘の父親ですが、時として子どもへの愛情の出し方を間違って悩むこともありました。水や養分、空気や光などと同じく、周りの力に助けられながら、我が子に向き合ってまいりましょう。
済美保育園の子どもたち、皆それぞれにこの一年大きくなりました。特にさくら組さんは、心身ともにたくましく成長して園を巣立ちます。子どもたちへのすべてのご縁に、心から感謝いたします。いよいよ、今年度も最終月となりました。さあ、「明日何が咲くか」・・・楽しみです。
令和2年度から、ばら組0歳のクラス名を新しく「つぼみ組」といたします。美しき種子が芽吹き、つぼみとなって、世界に一つだけの花を咲かせますように、との願いを込めて。
園長 西村達也